history of casa soramameCASA SORAMAME 37年間の歩み
始まりはカルチャーサロン
CASA SORAMAMEは、当初「ソラマメ ハウス」として1989年(平成元年)4月に主婦の集まるカルチャーサロンから始まりました。
同世代の子育てが少し落ち着いた10名くらいの主婦仲間で部屋を借り、それぞれの得意分野でお互いの知識を持ち寄った、和気あいあいの仲間カルチャーの集まりを開いたのが始まりでした。
名前の由来
ソラマメは漢字で書くと、「蚕豆」もしくは「空豆」です。そもそも温室栽培のできない旬のものなので、そこから「本物だけを追求する」という意味、そして「天に向かって伸びていく」という意味を込めて仲間たちと名付けました。
残った二人
しかしそんな仲間との居心地の良い場所にも、お部屋を借りているので当然ながら維持費がかかります。
そこで、なにか収入になるものはないかと考えました。お部屋の名前も「ソラマメ ハウス」だし、とりあえず食べるもの、お惣菜のお店でもやろうかと思いましたが、途中から、皆が愛用していた化粧品販売の話しが持ち上がり、自分たちの化粧品代くらいになればという話の流れになり、化粧品販売にトライすることになりました。
しかし案の定、素人の化粧品販売で儲けられるほど世の中は甘くはありませんでした。結果的にパート収入の方がお金になるということで、一人また一人と離れていきました。そして最後に残ったのが、今の植木と坂本の二人だったのです。
化粧品販売を軸に
そんな私達二人も、お互い得意分野の仕事を探すつもりでしたが、販売していた化粧品を気に入ってくれたファンも増えていた時期で、仕入れ先の化粧品会社の熱心な勧めもあり、二人で化粧品販売を軸に、その商品を使用してのお美顔トリートメントにチャレンジすることになりました。
そもそも植木にとって化粧品販売は、本来やりたかった美意識をくすぐる仕事でもあり、当時、便秘から来るニキビや吹き出物に悩んでいる時期でもありました。
坂本にも、顔に産後からの肝斑があり何とか出来るものはないかと悩んでいたこともあり、ニキビやシミを克服するヒントでも見つけられたらという期待もありました。
エステティック・サロンとして出発
二人で化粧品販売を軸にビジネスを始めると決意し心機一転、1990年(平成2年)に駅前のビルを借りてエステティック・サロン「ソラマメ ハウス」として本格的に出発することになりました。
ただ二人の子供たちも小学生で子育てに大変な時期でもあり、休みが多くて売上は家賃と仕入経費で消えていってしまいました。当然のことながら二人のお給料というものは、ほとんどありません。
それでも子育ても一段落したころからは子供や家庭に向かっていた時間が少しずつ仕事中心に出来るようになり、自然とお客様も徐々に増えていき、仕事への意欲も出てきました。
本音をいえば、私(坂本)はエステティックという言葉もエステティシャンと自分を表現することが当時は大嫌いでした。
我々がサロンを開いた当時、日本におけるエステティック・サロンは、アメリカからの流れから、贅沢な場所とか、より高額な化粧品を売りつけるなど如何わしそうなイメージが強く、普通の主婦が気軽に行けそうもない雰囲気がありました。
いまでこそ個人サロンも増えてきましたが、そのころ我々のような普通の主婦が、こぢんまりと開いているサロンはまだ少なかったのです。アメリカからのイメージを引きずった大手の化粧品メーカーのサロンとか、たかの友梨さんなどのチェーン店サロンが主流だった当時、いつも自身が場違いなサロンを開いているような気がして、自分らしい等身大のサロンとは何かを模索している時期でもありました。
だから、仕事そのものはおもしろいので好きでしたが、色眼鏡で見られているのではないかという思いを持ちながらのサロン経営には苦手でした。
大量生産された化粧品の真実
そのころの二人は多くのお客様に接して、1社の化粧品だけですべてのお客様の肌に合わせた商品を販売するのは限界があるということに気づき始めていました。
【自然化粧品】と言われた化粧品から、医者からしか手に入らない【ケミカルピーリング】まで、手に入る範囲の商品を集めては、坂本の肌で一社ずつ実験をする毎日でした。トラブル肌を持つ植木はすべてのものは使用できないので、超敏感肌用の物を実験してみました。
二人の肌の変化を追いながら様々な化粧品を試してみるうちに、どの商品も基本的には同じ材料で、メーカーが変わっても製造工場がほとんど同じであることに気づきます。
大量生産された石油系の化粧品はほとんど同じ基本素材でできており、使う商品がどうということよりも、きちんと洗顔をすることが肌にとって重要だということ、新陳代謝によって薄いシミは自然に消えることもあるという経験から、改めてシンプルなケアが大切であることに気づいたのです。
肌は排出器官
毎年、色々な化粧品が新商品として出てきますが、どんなに肌に良い成分が含まれているかを宣伝している化粧品であったとしても、肌は基本的に排出器官なので肌に塗った化粧品の成分が体の内側に吸収されることはありません。もしも肌が吸収器官だとしたら、お風呂の中で水膨れになってしまいます。頭の上から足の裏まで人間の皮膚というものは、基本的に体の中の汚れを排出しているのです。
エスティックの本当の意味
化粧によって綺麗に見せる美容ではなく、その人なりの美しさを引き出すお手伝いができないかという疑問を持っていた時期に、エステティックの本当の意味を知りました。
「エステティック」とはフランス語を語源としており、西洋では「美」「美意識」「美学」を指す形容詞です。
その本来の意味からエステティックとは「自分自身の美意識」と解釈されます。要するに、美容とは人から押し付けられたものではなく、本人が美しくなりたいと思う気持ちの分だけ美しさが手に入るということなのです。
続く・・・